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効果が目に見てわかるインタラクティブ動画!計測可能な数値とその利用方法を解説
近年、動画広告の市場規模はどんどん大きくなっていってる一方、動画広告を活用しきれていないなどの悩みを抱えているマーケティング担当者も多くいることでしょう。特に、動画広告を配信してもそれが効果に繋がっているのか、それを今後どのように改善していけばよいのか分からず、明確な施策を講じられずにいる方々は多いでしょう。 そこで今回は通常の動画よりも多くのデータを収集する事ができ、確実に次の施策に繋がると話題の「インタラクティブ動画」をご紹介します。
インタラクティブ動画とは
インタラクティブ動画とは動画内に視聴者がタップできるボタンを設置し、視聴者が動画視聴時にリアルタイムでアクションを起こすことが出来る動画です。ユーザーに今までにない新しい動画視聴体験をもたらしているとして、近年話題となっています。
インタラクティブ動画の数値計測とは
通常の動画での数値計測
通常、動画広告を用いた際に計測が可能な数値は、
・ 再生数
・再生完了数
・総再生時間
の3点です。このデータから平均視聴時間や、視聴完了率などを割り出しています。その他にも企業の担当者は動画広告の表示回数を用いてクリック率(CTR)を出したり、サイト全体のCV数と動画経由のCV数を用いて、コンバージョン率(CVR)などを計測しています。
しかし、これらのデータだけでは企業の課題解決のために明確な指標とする事は困難であり、次回施策への転換も期待できません。
例えば、 実際に興味を持って動画を視聴している人の割合は全体の何%? 視聴者はどの地点で視聴をやめて離脱してしまっていることが多い? 動画クリエイティブのどこに惹かれてコンバージョンに繋がったのか?
など、具体的に動画の内容改善に直結する様なデータを把握しきることは不可能です。
インタラクティブ動画の数値計測
インタラクティブ動画の場合、動画内にあるインタラクティブスポット(タップできるボタン)の設置が可能なため、インタラクティブスポットごとに数値計測が可能です。それにより、通常の動画では把握しきれない部分を明確化し、高度な分析をすることができます。
計測できる数値
タップ数
インタラクティブスポットのタップは視聴者の能動的な行為のため、タップ数を計測することによって、その動画広告に対してユーザーがどれ程の関心を持っているのかを測定できます。 さらに、インタラクティブスポットが複数ある場合、最も押されている選択肢を計測できるため、ユーザーが動画のどの部分に関心があるのかを表す指標としても活用が可能です。
離脱場所
インタラクティブ動画では、インタラクティブスポットをタップしながら動画を進めていくため、動画から離脱してしまった際にもその場所が分かり、データとして記録することが出来ます。 視聴を開始したものの、動画内を一度もタップせずに離脱してしまった場合はその数値を動画の直帰率として換算し、Webサイトと同じ様な形の指標として表すことが出来ます。
動画から直接のCV数
通常の動画広告の場合、動画はLPの文言などと共に設置されることが多く、コンバージョンを促すことができたとしても、その要因を明確に把握することが困難でした。しかし、インタラクティブ動画を用いることによって、動画視聴中いつでもワンタップでページ遷移が可能なため、動画のどの部分が訴求につながったのかという具体的な指標を示すことが可能になります。
動画を超える数値計測ができると何がいいのか
インタラクティブ動画を用いることで、通常の動画で分析できるものに加えて、動画の有効性を数値化し、分析することを可能にします。この分析結果を用いることで、動画自体の改善点を明確にすることができるため、インタラクティブ動画一つでPDCAサイクルを回すことが出来ます。
例えば、インタラクティブ動画を用いて商品購入を促進させたいという課題があった際には、下記のような方法でPDCAを回すことができます。 動画で生まれた購買意欲を逃さずにコンバージョンにつなげるため、動画から直接購入ページに遷移できるボタンの設置を検討(Plan)
↓
インタラクティブ動画作成時、ページ遷移ボタンを動画の最後に設置(Do)
↓
導入後、ボタンのコンバージョン数を計測、動画からの遷移が増加 しかし、動画途中の離脱があることを確認(Check)
↓
離脱率の改善案として動画中常に遷移が可能なボタンの設置を提案(Action)
インタラクティブ動画の実際の計測数値
外務省様の事例
外務省のODAの活動内容の説明に活用し、実際に直帰率は0.74%、動画内平均タップ数18回というデータを計測することが出来ました。この高いアクション数の計測によって、視聴者が能動的に動画をタップして、視聴していると分析をしました。
数値によって流入後の視聴者のアクションの確証が得られたことで、動画内容の変更などではなく、その流入数増加への施策を講じることが出来た事例です。
アンドファクトリー様
アンドファクトリーの漫画アプリの宣伝で活用した事例です。この事例では数値計測によって、動画内の「ヒントを見るボタン」が多く押されているが、そこからのアプリ登録には繋がっていないというデータを割り出すことが出来ました。
データから、ボタンを押すとそのままアプリページへの遷移へとつながるような設定が原因であり、もっと動画をプレイしたいのにページに遷移されてしまうことで、ユーザーのアプリへの関心を削いでしまっているのではないかと仮設を立てました。そのため、ページ遷移ではなく、画面上にポップアップを立ち上げる形でヒントを表示することによって、ゲーム性を高め動画内を回遊させるという提案に繋がりました。
数値計測で得られたデータから視聴者の関心を把握して分析することで、動画の仕様変更の提案に至った事例です。
インタラクティブ動画で計測可能な数値の詳しい記事はこちら
数値以外のインタラクティブ動画のメリット
インタラクティブ動画には触れるという特徴から、数値を用いた高度分析だけでなく、エンゲージメントやコンバージョンの増加など、利益に直結するメリットも存在します。
まとめ
インタラクティブ動画は離脱した場所などのデータをもとに、視聴者に刺さっていない部分を数値として定量的に分析することによって、通常の動画よりも高度な分析を可能にしています。この動画一つでPDCAサイクルを回すことが出来るインタラクティブ動画を用いて、動画広告をより発展させてみてはいかがでしょうか。